GMガイド 
シャドウランでGM(ゲームマスター)をしてみたい方向けのTips集です。
※こちらに記載されている内容はあくまで参考程度です。あなたらしい遊び方をPLに提供しましょう。
※こちらに記載されている内容はあくまで参考程度です。あなたらしい遊び方をPLに提供しましょう。
はじめに: シャドウランにおける「ダンジョン」
シャドウランにおける「ダンジョン」は、企業の研究施設や金持ちの豪邸など、テクノロジーと警備マニュアルによって守られた施設です。
ダンジョンギミックは「警備NPC」「防犯システム」「マトリックス」「魔法」に大別され、それらを運用する「人材」の質によって難易度が大きく変わります。
そして通常作成ルールで作られたPCは"ひとかどのプロフェッショナル"と呼べる能力を持っており、これらに対処できる人材を常勤させておける組織はそう多くありません。
ダンジョンギミックは「警備NPC」「防犯システム」「マトリックス」「魔法」に大別され、それらを運用する「人材」の質によって難易度が大きく変わります。
そして通常作成ルールで作られたPCは"ひとかどのプロフェッショナル"と呼べる能力を持っており、これらに対処できる人材を常勤させておける組織はそう多くありません。
物理的セキュリティ ルールブックP.365「セキュリティ機器」も参照
侵入者を物理的に妨害するための設備です。フェンス、監視カメラ、センサー、マグロック(電子錠)などが一般的です。
防犯システムの多くはマトリックスホストに組み込まれています。「マトリックスセキュリティ」も参照してください。
防犯システムの多くはマトリックスホストに組み込まれています。「マトリックスセキュリティ」も参照してください。
詳細
マトリックスセキュリティ ルールブックP.234「PANとWAN」も参照
大抵の施設はマトリックスホスト(WAN)を用意して、所有する電子機器をネットワーク化しています。
「物理的セキュリティ」もその多くがホストに組み込まれているため、ホストを掌握されると軒並み無力化する恐れがあります。
「(PCの能力による)正攻法でハッキング可能」「セキュリティホール(抜け道)を用意」「ハッキング無しが前提」のいずれかをあらかじめ設定しましょう。
「物理的セキュリティ」もその多くがホストに組み込まれているため、ホストを掌握されると軒並み無力化する恐れがあります。
「(PCの能力による)正攻法でハッキング可能」「セキュリティホール(抜け道)を用意」「ハッキング無しが前提」のいずれかをあらかじめ設定しましょう。
詳細
セキュリティパッケージ(タイプ別)
施設の性質ごとにセキュリティの傾向をまとめています。
シナリオを作る際の参考にしてください。
シナリオを作る際の参考にしてください。
詳細
難易度別解説
詳細
シャドウランのモブNPCには「プロ意識」が設定されており、これが高いほど士気や戦闘時の立ち回りに優れます。
以下はプロ意識ごとの戦術能力の目安と各項目の解説です。所属する組織や専門知識に応じて調整してご利用ください。
以下はプロ意識ごとの戦術能力の目安と各項目の解説です。所属する組織や専門知識に応じて調整してご利用ください。
プロ意識一覧
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冷静さ
痛みや恐怖に対してどれだけ冷静さを保てるかの指標です。負傷修正などを目安にすると良いでしょう。
冷静さを失ったキャラクターは動揺してミスを犯したり、身がすくんでしまったり、半狂乱で逃げ惑ったりします。
冷静さを失ったキャラクターは動揺してミスを犯したり、身がすくんでしまったり、半狂乱で逃げ惑ったりします。
戦術
プロ意識1以上のグラントは実戦や訓練を通じて基本的な戦術を理解しており、戦闘開始時の状況や目的に応じた適切な戦術パターンを実行します。
(よってPCによる撃破を前提とする場合、このレベルの敵集団を安易に出すべきではありません)
また、味方の戦力減や想定外の事態によって戦術の修正が必要となった場合、プロ意識が低いキャラクターは修正に手間取ったり、誤った選択をしたり、当初のプランに固執してしまいます。
戦術パターンの決定と実行の手順:プロ意識が高いほど状況分析が正確です。プロ意識5〜6であれば常に勝つための最適解を選択し、PCに対して一切手加減のない立ち回りとなるでしょう。
相手の戦力の分析と優先付け→チーム内での役割分担→有利な/互いをカバーできる位置への移動→優先順位に則った敵の無力化/妨害/足止め
(よってPCによる撃破を前提とする場合、このレベルの敵集団を安易に出すべきではありません)
また、味方の戦力減や想定外の事態によって戦術の修正が必要となった場合、プロ意識が低いキャラクターは修正に手間取ったり、誤った選択をしたり、当初のプランに固執してしまいます。
連携
映像リンクや報連相での情報共有、欠員時のカバーがどれだけスムーズかを表します。
プロ意識3以上なら、PCが見せた手の内を全て味方と共有し、役割分担や応援要請など必要な措置をとるでしょう
プロ意識3以上なら、PCが見せた手の内を全て味方と共有し、役割分担や応援要請など必要な措置をとるでしょう
魔法/MX
(それらの専門でないキャラクターの)魔法使いやハッカーに対する対抗知識です。チームにデッカーや魔法使いがいる場合、1〜3段階の補正がかかります。
対抗知識がある＝対抗手段があるとは限らない点に注意してください(予算がなければ煙幕手榴弾もジャマーも用意できません)
対抗知識がある＝対抗手段があるとは限らない点に注意してください(予算がなければ煙幕手榴弾もジャマーも用意できません)
対抗知識の例
- 基本知識: 魔法に気づく(ルールブックP.286)、サイレントモードの使用、PANの重要性
- 詳細知識: 魔法、精霊、MX動作の大まかな判別と対抗手段(「視界内」「接触」などの呪文の射程と有効な環境修正、精霊の持つ弱点、ノイズによる影響)
- 高度な知識: 本職に匹敵する。何ができるか/何をされたかを即座に判別し適切な対策を施す
士気
与えられた任務にどこまで忠実かを表します。プロ意識以外に、キャラクターの思想や所属(狂信者やヤクザなど)によっても変動します。
この指標に沿って、一定の人数が倒された時点で作戦を放棄して撤退します。警察などの治安維持組織の場合は、増援が来るまで消極的な時間稼ぎに転じます。
この指標に沿って、一定の人数が倒された時点で作戦を放棄して撤退します。警察などの治安維持組織の場合は、増援が来るまで消極的な時間稼ぎに転じます。
はじめに
セッションでPCたちに情報を与える方法は、シャドウランでは明記されていません。基本的にはケースバイケースで行えば良い、という理由なのですが、特に初心者のGMはどうやればいいのか困ってしまうことがあるでしょう。
そこで、簡易的な情報収集をプレイヤーに行わせ、シナリオで調べるべき情報の取っ掛かりを与えるやり方について、自分の裁定を含めて紹介します。
そこで、簡易的な情報収集をプレイヤーに行わせ、シナリオで調べるべき情報の取っ掛かりを与えるやり方について、自分の裁定を含めて紹介します。
データ検索
「データ検索」のマトリックス動作は、単なる『ググる』行動に留まらず、適切な時間を掛けてインターネットの中にある断片情報を収集する技能です。
例えば、SNSを確認して投稿された写真から相手の動向を探ったり、流出した個人情報リストから買い物履歴を探したりするのはデータ検索です。このご時世、大概の情報は手に入るでしょう。
ただし、ネット情報は嘘やプロパガンダ、レッド・ヘリングをばらまきやすいのが欠点です。
相手が意図して消そうとしている情報は、簡単に手に入らないか、手に入れようとしても時間が非常にかかるでしょうし、重要な情報ほどデマが混じってきます。
例えば政治家の評判を検索で探した場合、大抵は毀誉褒貶の入り混じったメチャクチャな内容しか手に入りません。
例えば、SNSを確認して投稿された写真から相手の動向を探ったり、流出した個人情報リストから買い物履歴を探したりするのはデータ検索です。このご時世、大概の情報は手に入るでしょう。
ただし、ネット情報は嘘やプロパガンダ、レッド・ヘリングをばらまきやすいのが欠点です。
相手が意図して消そうとしている情報は、簡単に手に入らないか、手に入れようとしても時間が非常にかかるでしょうし、重要な情報ほどデマが混じってきます。
例えば政治家の評判を検索で探した場合、大抵は毀誉褒貶の入り混じったメチャクチャな内容しか手に入りません。
聞き込み
適切な場所に向かい、適切な格好をして会話に潜り込めば、意外な情報が手に入るものです。
聞き込みは概ね、土地についての知識（PCが誰も持っていないって？ そういう時は『データ検索』が役立ちます）と、〈エチケット〉技能の組み合わせで行います。
人の集まる場所に向かい、コツコツと聞き込みを行うのです。こうした行動には「探偵免許」などの装備が役立つことでしょう。
ネットに情報が流れづらい、現地に行かなくてはわからない情報は意外と多くあります。
例えば、殺人現場の近くに屯しているホームレスから情報を仕入れたい時や、地元から出馬した政治家の評判は、ネットの海にダイブするよりも現地で直接聞いたほうが良いでしょう。
一方で聞き込みは「情報を嗅ぎ回っているやつがいる」と他者に伝わりやすいのが難点です。強面のゴロツキが後をつけてはこないか気をつけましょう。加えて、グリッチなどを起こせば無用の争いに巻き込まれるかもしれません。
聞き込みは概ね、土地についての知識（PCが誰も持っていないって？ そういう時は『データ検索』が役立ちます）と、〈エチケット〉技能の組み合わせで行います。
人の集まる場所に向かい、コツコツと聞き込みを行うのです。こうした行動には「探偵免許」などの装備が役立つことでしょう。
ネットに情報が流れづらい、現地に行かなくてはわからない情報は意外と多くあります。
例えば、殺人現場の近くに屯しているホームレスから情報を仕入れたい時や、地元から出馬した政治家の評判は、ネットの海にダイブするよりも現地で直接聞いたほうが良いでしょう。
一方で聞き込みは「情報を嗅ぎ回っているやつがいる」と他者に伝わりやすいのが難点です。強面のゴロツキが後をつけてはこないか気をつけましょう。加えて、グリッチなどを起こせば無用の争いに巻き込まれるかもしれません。
コンタクトの利用
コンタクトから情報を聞き出すのは、最も安全で精度が高く、すぐに手に入る情報収集方法です。
基本的にコンタクトからの情報収集は【コネ値】x2か【コネ値】+【魅力】で判定し、【忠実値】がリミットとなります。3ヒットもあれば、十分な情報を手に入れられるでしょう。
また、新円を支払うことで、忠実値が低い相手の口を緩められることもあるでしょう。GMの判断にもよりますが、筆者は500新円でリミットを+1上昇できると裁定しています。
基本的にコンタクトからの情報収集は【コネ値】x2か【コネ値】+【魅力】で判定し、【忠実値】がリミットとなります。3ヒットもあれば、十分な情報を手に入れられるでしょう。
また、新円を支払うことで、忠実値が低い相手の口を緩められることもあるでしょう。GMの判断にもよりますが、筆者は500新円でリミットを+1上昇できると裁定しています。
最後に；本当に肝心な情報は、簡単に掴ませないこと
これは、簡易的にPCに情報を獲得させる方法であり、あまり重要でない情報を手に入れるためのものです。こうしたやり方の情報収集は、あくまでも重要情報を手に入れるための取っ掛かりが手に入るものにするのがいいでしょう。
例えば、謎の連続殺人鬼を追いかけるシナリオなら、殺人鬼の正体が「データ検索」だけで手に入ると興ざめになってしまいます。
逆に、目撃情報の一部や手がかりの一部を提示し、「どこを重点的に調べ、どのような行動を取れば良いかのヒント」を伝えるなら、こうしたやり方でプレイヤーに情報を出していくのが良いでしょう。
例えば、謎の連続殺人鬼を追いかけるシナリオなら、殺人鬼の正体が「データ検索」だけで手に入ると興ざめになってしまいます。
逆に、目撃情報の一部や手がかりの一部を提示し、「どこを重点的に調べ、どのような行動を取れば良いかのヒント」を伝えるなら、こうしたやり方でプレイヤーに情報を出していくのが良いでしょう。
シャドウランではそこらへんのチンピラの持つ銃も、PCが持つ銃もデータ上は変わりません。
が、シナリオ中盤に出すモブキャラにPCが射殺されるのは、それはそれで困りものです。なんせシャドウランのPC作成は面倒ですからね。
ですので、モブキャラが持つにふさわしい弱めの銃器を用意しました。基本ストリートの武器ではありますが、「ギャングの抗争と思わせる」ためにコーポの連中が使うこともあるでしょう。
が、シナリオ中盤に出すモブキャラにPCが射殺されるのは、それはそれで困りものです。なんせシャドウランのPC作成は面倒ですからね。
ですので、モブキャラが持つにふさわしい弱めの銃器を用意しました。基本ストリートの武器ではありますが、「ギャングの抗争と思わせる」ためにコーポの連中が使うこともあるでしょう。
銃器リスト
| 銃器名 | 精度 | DV | AP | モード | RC | 弾数 | アクセサリ | 入手値 | 価格 | カテゴリ |
| クラックショットアームズ・ファイアファイター | 3 | 8P | 0 | SA | 0 | 10（c） | なし | 1R | 20N￥ | ヘビーピストル |
| ストリート・バスタード | 3 | 7P | 0 | BF/FA | 1 | 20（c） | ストック | 1R | 50N￥ | サブマシンガン |
| ジャンクヤード・スイーパー | 3 | 9P | +4 | SS | 0 | 1（特殊） | なし | 1R | 50N￥ | ショットガン |
クラックショットアームズ・ファイアファイター
クラックショットアームズは低価格低精度のジャンク銃メーカーですが、それでもこの銃について責任を負うことはないでしょう。なんせ、この銃は設計図がネットに流出した結果、食品用3Dプリンタを改造すれば家庭でも製造可能になったからです。ギャングなどは足がつきづらいこの銃を抗争で使用します。ファイアファイターにはいかなるアクセサリも追加できません。
ストリート・バスタード
バスタードは鉄パイプとダクトテープから作られたDIY精神あふれるサブマシンガンで、どこの銃器メーカーからも発売されていません。この私生児は裏路地でちょっと手先の器用な連中が売りさばいており、簡単に手に入ります。精度が低いバスタードを射撃する時は相応に覚悟が必要です。特にフルオート射撃は危険を伴います。FAモードで射撃を行い、グリッチやCグリッチを出した場合この銃は手の中で爆発し、利用者が7Pのダメージに抵抗するはめになります。バスタードは射撃時にはテイザーの射程を使用し、デフォルトで付いているストックを除いていかなるアクセサリも追加できません。
ジャンクヤード・スイーパー
ジャンクヤード・スイーパーはどこの企業のカタログにもない銃器です。それもそのはず、これはWEB上でダウンロード可能な部品のCADデータと3Dプリンターで作られた2077年バージョンの「ラッパ銃」なのです。昔ながらのラッパ銃と同じように、この銃器は1回の「単純動作」で黒色火薬のキューブと、近くにある釘やベアリングボールやガラス片や石ころを詰め込むことで装填ができます（この弾丸はフレシェット弾として扱われます）。GMは周囲にどの程度殺傷力のあるものが転がっているかを鑑みて、この銃のDVを+1か-1しても構いません。ジャンクヤード・スイーパーの射撃時にはテイザーの射程を使用します。ジャンクヤード・スイーパーは広拡散モード以外で射撃できず、いかなるアクセサリも取り付けられず、既存の弾丸を発射することもできません（データのダメージやAPに反映済み）。ジャンクヤード・スイーパーを発射するための黒色火薬キューブは10発あたり10新円で取引されています（入手値は2です）。
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