ヴィークル・ドローン

このページではシャドウランに登場するヴィークル(乗物)とドローンの紹介や運用方法、改造について解説します。
操作する側のリガーについては該当ページを参照してください。

注意点

ヴィークル(ドローン)に関するルールはシャドウランでも特に記述不足が目立つ部分で、プレイグループによって裁定に大きく差があります。
ここに書かれたルールも作成者の解釈によるところが大きいため、あくまで参考として扱い、詳細はGMへ確認することをオススメします。

基本事項

両者の違い

ヴィークル
自動車や船舶、航空機などの乗り物全般を指します。
ドローンと比較すると耐久力や武器の搭載量に優れ、攻撃を防ぐ装甲としても役立ちます。反面、自動操縦用のAIは大半が最低レベル。有事の際にはリガーによる操縦が必須となるでしょう。
リガーが直接乗り込めるため有線でのリギングが可能で、電波ノイズの影響を無視できる利点もあります。
ドローン
リギング対応オプションが標準装備されています。安価なうえに自動操縦でも一定の能力を発揮します。またリガー・コマンド・コンソールを使うことで操作を一元化可能です。
偵察、味方の援護、物量攻めと幅広い用途に使えますが総じて耐久性が低く、拳銃程度でも大きなダメージを受けてしまいます。

ワイヤレス(無線)機能

ヴィークル、ドローンともにワイヤレス通信による無線リンクで操縦、命令、リギングが可能です。
これにより自動操縦で機体を回収したり送迎に利用することができますが、ハッキングで制御を奪われる危険性があります。
ヴィークルの場合、あなたが機体から片時も離れないのであれば「先祖返り(ワイヤレス機能の除去)」を施すのも一つの手です。
一方でドローンは遠隔コントロールが基本となるため、ファイアウォールなどを出来る限り高くしてハッキングに備える以外にありません。

チューンナップ

機体の改造はヴィークルを扱う際の醍醐味ですが、先述の通り非常に分かりづらい部分でもあります。
基本ルールブックで可能な改造について、購入から順を追って説明します。

機体の購入

まずはお好きな機体を購入しましょう。
この際「【センサー】の性能」「武器マウントが標準装備されているか」について確認しておきましょう。

操作インターフェース

リガー・コマンド・インターフェース
リギングを可能にするための受信側の装置です。
ドローンには標準装備されていますが、ヴィークルの場合は別途購入する必要があります。
手動制御
ヴィークル限定の改造です。ハンドルなどによる"クラシカル"な操縦がしたい場合は導入しましょう。
※紛らわしいですが、コムリンク等の端末を介した操作は無線リンクでもケーブルで機体と接続していても、"リモコン"による「遠隔制御」と見なされます。
「遠隔制御」と比べるとメリットは薄いですが、コムリンクなどの操作用端末が不要となり、
また裁定次第ですが、本来制御権を持たない人物でもハンドルを握ることで操縦できる可能性があります。

センサーアレイ

注: 以下は煩雑化を避けるため省略しているプレイグループもあります。

全てのヴィークル・ドローンには複数のセンサー機能を搭載可能な「センサーアレイ」が標準装備されています。性能は機体の【センサー】に等しく、これらを用いた判定のリミットとなります。
より高レーティングのセンサーが欲しい場合は別途センサー・アレイを購入し組み込めば良いのですが、ドローンの場合は本体価格を超える可能性があるため標準装備で妥協するのも手です。
また機体の種類によってアップデート可能な範囲が決まっています(ルールブックP.452を参照)
センサーアレイの構造
センサー・アレイには「センサー機能」の中から自由に8種類組み合わせることができます。
「カメラ」や「マイク」など映像機器、音響機器と同名の機能はそれらと同じく、センサーアレイのレーティングに等しい容量値を持っており、視覚・聴覚強化機能を追加搭載可能です。
  • センサーアレイの構造
センサーアレイ (標準装備は無料)
 ┗センサー機能: カメラ、全指向性マイク、動体センサー…など8種類 (センサーアレイの価格に織り込み済み)
   ┗カメラ: 映像リンク、低光量補正、熱映像補正…など (追加機能のため別途購入が必要)

武器マウント

機体に銃火器を搭載したい場合は「武器マウント」を取り付けましょう。
ただし後付式の武器マウントは違法(F)品のため、見つかれば有無を言わさず通報されてしまいます。
標準装備されている武器マウントは機体の入手値に準じるため、多少言い訳がつきやすくなります。
慣れない内はあらかじめ武器マウントが組み込み済みの機体を選ぶと良いでしょう。
  • 武器マウントの構造
武器マウント (標準装備は無料)
 ┗搭載武器: AK-97 (別途購入が必要)
   ┗銃器アクセサリー: ガスベント2、スマートガンシステム…など (別途購入が必要)

一覧

ヴィークル(地上機)

バイクや自動車などの地上を走るヴィークルです。入手難度や汎用性の問題から大抵のリガーの主力となります。
自動車はチームの移動手段の他、アサルトライフル以上の目立つ武器を隠しておくのにも役立つでしょう。
  • ハーレーダビッドソン・スコーピオン
自動車並みの耐久性を誇る大型バイクです。比較的小回りのきく突撃手段として戦闘キャラクターに愛用されています。
  • フォード・アメリカー
いわゆる大衆車です。平凡でどこにでも走っていて、それなりの人数を運べます。廉価で人目を引かない点が最大の売りです。
  • GMC ブルドッグ
大人数を運べる頑丈なステップバンです。商用車として普及しているため性能の割には目立ちません。
「ショップ」サイズの工具を搭載することができるため、<整備>や<変装>、<工芸>を得意とするキャラクターの移動工房としても運用可能です。

ヴィークル(船舶)

入手値が高く高価で地上機と比べて汎用性も限られるため、シナリオのために特別に用意する場合がほとんどでしょう。
  • サミュバーニ・クリスクラフト・オター
レジャー用の中型ボートです。搭載人数が多く、またフォード・アメリカーと同様一般人を装って乗り回せるのが利点です。

ヴィークル(航空機)

入手値が高く高価で地上機と比べて汎用性も限られるため、シナリオのために特別に用意する場合がほとんどでしょう。
  • ノースロップ・ワスプ
一人乗りのロータークラフトです。輸送手段としては心許ないですが大型武器マウントが標準装備されており、大火力を運用できます。

ドローン

サイズによって分類されています。小型ドローンは偵察、大型は戦闘能力が重視されています。
  • シアワセ・カンムシ
昆虫とほとんど見分けのつかないマイクロ・ドローンで、壁を這って移動できます。
小さな隙間から侵入可能なため偵察任務にうってつけですが、耐久力も昆虫並みです。
<電子戦>技能が高いデッカーなどが懐に忍ばせて<知覚>の代わりにとして利用する場合があります。
  • GM-ニッサン・ドーベルマン
戦闘用ドローンの代表その1です。武器マウントが標準装備されているため、違法品を持ちたくないキャラクターに向いています。
  • MCT-ニッサン・ロトドローン
戦闘用ドローンの代表その2です。飛行可能な回転翼機で武器の搭載量も大きいのですが、標準装備の武器マウントが無いため取り付けた瞬間に違法(F)品扱いとなります。
  • 自動銃座
銃器アクセサリーに分類されますが、運用ルールはドローンと同じです。
取り付けた銃器を用いて自律攻撃を行います。他のドローンと違い自分では移動できない点に注意してください。
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