傭兵/PMC

第六世界の様々な戦場に身を置く傭兵部隊やPMC(民間軍事会社)の一覧です。
「覚醒」による世界の混乱や、軍事の分野でも民営化・営利化が進んだことで傭兵の需要は急速に増し、一国の軍隊に匹敵する組織も珍しくなくなりました。
戦争が生業の彼らとシャドウランナーが直接対峙する機会はそう多くはありませんが、なんらかの形でその仕事に関わったり、キャラクターの経歴を考えるうえでの参考になるかもしれません。

国際傭兵協会 International Mercenary Association

第六世界の傭兵は「国際傭兵協会(IMA)」という組織によって統括されています。
IMAは傭兵にとっての労働組合であると同時に、交戦規則の制定や活動内容を監督する自主規制機関であり、
認定を受けた個人/組織はIMA憲章に定められた様々な権利(契約条件の最低保証など)を受けられます。
IMAレーティング
IMAは認定を与えた傭兵/PMCの戦力を評価し、IMAレーティングという格付けを行います。
レーティングは1から10まであり、最高値の10ともなれば先進国やメガコーポの軍隊に匹敵します。
評価基準は部隊の規模やメンバーの経歴、兵站や展開能力の高さ、戦術・戦略的な機能など様々です。

メガコーポ級PMC

シングルA以上の企業として活動している大手PMCです。
多くが陸海空の三軍を揃えた独立した軍隊であり、世界中に大規模な部隊を展開できます。

MET2000 Mobile Intervention Force 2000

  • 本部所在地:ハノーファー(AGS)
  • IMAレーティング:9
  • 活動地域:世界中
20万人の陸海空軍、さらにはTier1の特殊部隊までも擁する世界最大級のPMCです。ユーロ戦争の勝利に貢献したことで一躍その名を轟かせ、長年にわたり業界のトップに君臨してきました。
AGSが筆頭株主を務めており、同国の有事の際は総兵力の40%が直ちに展開可能です。SOXの警備任務も任されています。
企業イメージを重視し、"侵略軍"あるいは"悪の枢軸"相手のクリーンな戦争を好みますが、一部地域では戦争犯罪も報告されています。
2075年のアマゾニア戦争末期、ボゴタで日系のライバル企業「ツナミ」と11日間にわたる大規模戦闘を行い、陸軍3個師団に加えて大量の航空機と艦艇を喪失。
現在は部隊の再編を進めているものの、主要株主の一つであったアレス重工が手を引いたことで最新装備の不足に悩まされています。

部隊の特徴

非常に練度が高く、(少なくともアレス撤退前は)最新鋭の装備が行き渡り、所属する兵士の大半がサイバー/バイオウェアをインプラントしています。
これらの費用は企業側が負担しますが、契約期間満了前に除隊を希望した場合、改造費用の10倍以上のペナルティが課されることもあります。
脱走兵への対応はさらに厳しく、懸賞金をかけて追い詰めたうえで「様々な罪状」で起訴します。
オークやトロールは多くが入隊前のストレステストで弾かれますが、審査基準は非公開となっています。

10000ダガーズ 10,000 Daggers

主にウクライナやトルコユーロ戦争退役軍人によって組織されたPMCです。通常の警備業務や軍事コンサルティング事業も行っています。
世界15カ国に支部を持ち、MET2000の凋落後は世界最高のPMCと目されるようになりました。

部隊の特徴

特殊部隊としての色が強く、偵察や情報収集活動、低強度紛争を得意とし、秘密作戦にもたびたび投入されます。
メタヒューマンや覚醒者の比率が高く、傭兵のための魔法結社「鉄三日月の同胞団」を擁しています。

コンバットInc. Combat Inc.

主に東南アジアで活動するPMCです。2050年代までは香港に本部を置いていましたが、五行公司によって対岸のマカオに追いやられました。
業界においては長年「ダメな会社」の代名詞として扱われており、事実、東南アジアの戦場では下請けの中小PMCを制御できず、アマゾニア戦争ではカリの虐殺に加担し、多くの兵士が戦犯として訴追されました。
MET2000の凋落により10000ダガーズと並んで業界最大手に躍り出たものの、未だにネガティブなイメージがつきまとっています。

部隊の特徴

汚れ仕事をいとわず、金さえ積めばあらゆる任務を引き受けます。

フリー・マリーンコープス Free Marine Corps

その名の通り、カリブ同盟を拠点に活動する独立海兵隊です。
旧アメリカ合衆国がUCASCASに分かれた際、同胞と戦うことを拒否し軍を離れた海兵隊員らによって創設されました。
アマゾニア戦争時は国連平和維持軍の一員として活動しています。

部隊の特徴

部隊の大半が海洋戦力ですが、その規模は極めて大きく、海軍力の一点で他の大手PMCと渡り合っています。
「海の男」のイメージそのままな勇ましい隊員が多いのも特徴です。

その他のPMC

小規模ながら特筆すべき部隊です。

ブラボーカンパニー Bravo Company

BC、あるいは「リーパーズ」…アズトランの命令に背いて虐殺された「第61独立レンジャー」の愛称…を受け継いだPMCです。
レンジャーズの指揮官であったマッコード大佐の息子、ネイサン=マッコード少佐によって率いられています。
軍需企業「タクティカル・コンセプト社」のセキュリティサービスとしてスタートし、2070年代まではCIAおよびNSAの要請に応じてウインターナイトや新革命団といったテロ組織の壊滅に協力。
CIAとの関係解消後はユカタン半島アマゾニア戦争でアズトランの上級将校を多数殺害し、かつての代償を支払わせました。
戦後間もなく未知の勢力による攻撃を受け、多くの隊員が地下に潜りましたが、現在は再招集および再編成が進んでいます。

部隊の特徴

傭兵の特殊部隊としては世界最高峰と言われており、UCASのデルタフォース、スー国のワイルドキャット部隊などと同列に語られる存在です。隊員全員が厳格な倫理規定と行動規範に基づいて行動します。
ブルー、ゴールド、グリーン、レッド、ホワイトの他、未確認の6番目の部隊で構成されており、それぞれの部隊には約20名の戦闘員に加えて、各分野の専門家を集めた「作戦分遣隊」が付随します。
ワイヤレス通信を遮断し、隊員のスキルだけを頼みとする「ダイブ」という戦術を使うことでも有名です。

第77独立レンジャー Seventy-Seventh Independent Rangers

「カドリーリャ(闘牛助手)」の通称で知られる傭兵部隊です。伝説の傭兵"マタドール"フアン=サミュエル=ペレリヤによって創設され、現在はジャックポイントのメンバー「ピカドール」によって率いられています。
直接戦闘だけでなく偵察任務や軍事顧問、訓練などの幅広い任務を請け負っており、精鋭として名高いブラボーカンパニーとも業務提携を結んでいます。
アマゾニア戦争においてはアマゾニア側として戦い、アズトラン軍に甚大な被害を与えたものの、部隊も人員の4割近くを失いました。
現在は部隊の再編成と新兵の募集をおこない、より精強な組織の整備が進められています。

部隊の特徴

堅実で精強な部隊として知られています。また、「マタドールの法典」と呼ばれる行動規範を掲げています。
私は自分が信じた仕事のみを請ける。
私は殺すためだけに仕事は請けない。
私は裁判官でも陪審員でも死刑執行人でもない。
約束が覆されたなら、私は去る。

第22スパルタ軍団 Combat Inc.

PMC「サンダー・コープス」出身の傭兵、テランス=ミトス少佐が創設したPMCです。
2062年のユカタン半島でサンダー・コープスが災害によって壊滅した後、少佐は手製の槍1本で2年ものあいだユカタンの荒野で暮らし、作戦行動中の他の傭兵部隊を"勧誘"して新たなPMCとして再編しました。
後にテランス少佐が戦死してからも、部隊はアフリカや中東で戦闘を重ねてGeMiToの戦いに参加。
ドラゴン相手にも決して退かずに戦い続けた活躍がロフヴィルの目に留まり、グレートドラゴンのお気に入りの傭兵部隊として再編成されました。

部隊の特徴

「スパルタの精神の継承者」を自称し、現代装備と古代スパルタ式の戦術を組み合わせて戦います。特にアサルトライフル以上の重火器とバリスティックシールドの併用を好みます。
戦闘ドラッグ以外のあらゆる強化手段を受け入れますが、マトリックスや魔法による支援は他の部隊に委託されることがほとんどです。
スパルタ軍団の傭兵は任務が完了するか全員が死ぬまで戦い続けます。新兵の勧誘は半ば誘拐同然で、苛烈な「教育」を経てスパルタンとしての精神を形成されます。

バンザイ・バトルフィールド・エクスプレス Banzai Battlefield Express

兵站および医療提供に特化された風変わりなPMCです。攻撃戦力も保有していますが、防衛目的以外での使用は徹底して拒否する立場を取っています。
創設者のチャック=バンザイとチャーリー=バンザイは二卵性の双子で、サイトウ将軍統治下のサンフランシスコでそれぞれ陸空軍に所属していましたが、横暴な軍に嫌気が差して脱走し、BBEを創設しました。
ドラゴン内戦およびアマゾニア戦争では民間人の避難などでも活躍。戦後には仕事を失った傭兵たちが合流し、兵站以外の支援能力も拡充されました。

部隊の特徴

ヴィークルおよびドローンが戦力の大半を占めます。
重輸送機やティルトローター機などの航空輸送が中心ですが、移動式の野戦病院や砲艦なども保有しています。

フランス外人部隊 L?gion ?trang?re

かの有名なフランス外人部隊は第六世界でも健在ですが、フランス政府お抱えのPMCへと形態を変え、
フランスの不利益にならない限り企業や他国と契約を結ぶことが許されています。
第二次ユーロ戦争においてはヨーロッパ各地を転戦してイスラム過激派と戦い、またフランス国内においても暴動の鎮圧やテロリスト狩りに投入され、勇名と悪名の両方を得ました。

部隊の特徴

文無しに根無し草、果ては犯罪者まで幅広く受け入れ、厳しい訓練によって一流の兵士を育て上げます。
装備の大半はFN社およびエスプリ・インダストリーズ社製です。
外人部隊唯一の空挺部隊「第2外人落下傘連隊」も現存しており、こちらは対テロ特殊部隊として再編されています。

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