魔法用品

"魔法用品"は魔法使い又はアデプトが用いる装備/アイテムです。ルールブック内では”魔法的装備”と記載している個所もあります。
いわゆる魔法の武器防具やポーションといった誰にでも使える魔法のアイテムではなく、覚醒者専用です。

大きなカテゴリとして収束具/魔法式/魔法素材の三種類があります。
収束具は主に魔法技能関連テストのダイスを収束具の【フォース】分増やします(アデプトパワーを追加するものもあります)。
魔法式は呪文を習得したり呪付物を自作する際に使用します。
魔法素材はその他消耗品や小物が含まれます。基本ルールでは原質やマジカルロッジの素材がこれに該当します。

魔法用品を選ぶ際のポイント

どれを見るか(魔法使い)

あなたが呪文・錬金術を使うのであれば原質は有用です。
資産とカルマに余裕があれば魔力収束具、呪文収束具の購入を検討しましょう。

どれを見るか(アデプト)

近接武器を使うスタイルであれば、武器収束具は是非入手したいところです。
気収束具はアデプトパワーを追加または強化してくれます。

何が使えるのか

覚醒者のみが収束具と自身を"結合"し、これを使用することができます。
自身がテストに対応する技能・能力を保持している場合のみ、テストにダイスプールを加える収束具の能力を使用できます。
テストにダイスを加える収束具が複数ある場合、一つのテストに追加できるダイスはどれか一つの収束具のもののみです。
気収束具はアデプト(ミスティック・アデプトを含む)のみが使用できます。
見落としがちですが、武器収束具はメイジでも使えます。

カルマはあるか

収束具は入手しただけでは使えません。カルマを消費して自身と"結合"する必要があります。

[Tip]収束具の活性状態

結合した収束具には活性状態と非活性状態の二種類の状態があります。
収束具が効果を発揮するには収束具が活性状態である必要があります。
収束具を活性状態にする/非活性状態にするのは単純動作です。
ルールブックでは活性状態にすることを”活性化”と記載してます。

[Tip]収束具依存症について

一度に活性化している収束具の【フォース】の合計が使用者の魔力を超えると収束具依存症を起こす危険があります。
しかし依存症ルールは難解かつゲームマスターの解釈の幅が大きく、またキャラクターを長期継続使用しない限りデメリットがありません。
フェアプレイの観点から、活性化する収束具の【フォース】の合計はキャラクターの魔力以下に留めるか、
超過させたい場合は依存症ルールの扱い、独自の制限の導入についてゲームマスターと協議することを推奨します。

一覧

【収束具】 重要性:様々

収束具とひとくくりにされていますが機能は様々です。
【呪付収束具】
<錬金術>のテストにダイスを加える錬金術収束具、<解呪>テストにダイスを加える解呪収束具があります。
何れも後述の魔力収束具で代替できますが、錬金術収束具は呪文収束具と異なり呪文カテゴリーを問わず使用可能です。
<錬金術>を主体とする魔法使いであれば入手を検討する価値があります。
【メタマジック収束具】
イニシエイトが取得する各種メタマジックのテストにダイスを加えます。メタマジックごとに異なる収束具が存在します。
【魔力収束具】
魔力を用いるテスト(<魔術>、<召霊術>、<呪付>など)にダイスを加えます。
技能テストにダイスを加える収束具の上位互換品で、そのぶん高価かつ結合に必要なカルマも多くなっています。
魔力そのものが増えるのでは無い点に注意してください。
【呪文収束具】
呪文収束具は呪文対抗、儀式呪文、呪文行使、呪文維持と機能が細分化しています。
さらに呪文カテゴリ(戦闘、探知、幻覚etc)ごとに異なる収束具となるため、汎用性に欠けます。
魔力収束具で代替できない能力が欲しい、あるいは資金が乏しい時に入手を検討するとよいでしょう。
  • 呪文対抗収束具
<呪文対抗>のテストにダイスを追加してくれる他、呪文防御のダイスプールにダイスを追加してくれます。
後者は魔力収束具で代替できないため、呪文が飛び交う環境では入手を検討してもいいでしょう。
  • 儀式呪文行使収束具
<儀式呪文行使>のテストにダイスを加えます。魔力収束具で代替できます。
  • 呪文行使収束具
<呪文行使>のテストにダイスを加えます。魔力収束具で代替できます。
キャラクターが使用する技能、呪文が限定的かつ資金やカルマを節約したい場合は入手を検討してもいいでしょう。
  • 呪文維持収束具
収束具一つにつき、呪文を一つ維持してくれます。
これにより、所有者はその呪文を維持する際のダイスプール修正(-2DP)を受けなくなります。
維持させたい呪文の【フォース】が収束具の【フォース】以下でなければならないこと、呪文カテゴリが収束具のそれが一致していなければならないことに注意してください。
資質の集中力と似た効果ですが、あちらは呪文一つにしか効果がありません、複数呪文の維持ペナルティを消したい場合にはこちらも入手しましょう。
【精霊収束具】
<召霊術>関連のテストにダイスを加えます。魔力収束具で代替できます。
召喚、放逐、束縛、さらに精霊の種類(炎、大気、獣etc)ごとに異なる収束具になります。
【武器収束具】
収束具化した近接武器で、形状に対応した武器技能または<アストラル戦闘>で使用します。攻撃テストにダイスを加えてくれます。
武器収束具による攻撃は魔力を伴うとして扱われ、通常武器耐性(物質化した精霊がこのパワーを有しています)を無視します。
使用者にアストラル知覚があれば、アストラル体に対しても近接攻撃が可能になります。
使用者がアストラル投射可能な場合、アストラル投射中でも使用することができます。
  • 収束具化できる武器について
 近接武器を収束具化するという製造過程を踏みますので、ルール上はあらゆる近接武器が収束具になり得ます。
 しかし、モノフィラメントウィップなど珍しい製品の武器収束具が入手できるかはゲームマスターに相談することをお勧めします。
  • 武器収束具の投擲について
 収束具として投擲できません。
 正確には、使用者の手を離れたときに非活性化してしまい、通常の武器を投擲したのと同じ扱いになります。

【魔法式】 重要性:低い

呪文式、収束具式の二種類があります。
  • 呪文式
新たな呪文の習得に使用します(呪文式を用いずに、指導者から教えてもらうことで習得することも可能です)。
呪文式は自作するか、さもなくば市場で入手できます。
ルールブックに記載されている値段は、呪文式を入手する、あるいは指導を受ける料金を決定する際のものです(なお指導料は呪文式より高価です)。
入手=習得ではない点に注意して下さい。
  • 収束具式
収束具を自作する際に使用します。
収束具式は自作するか、さもなくば市場で入手できます。
収束具の形態は式で規定されていますので、一般的でない形態(DIYしたライトセイバーの柄とか)に対応する式が市場に出回っているかはゲームマスターに確認した方が無難でしょう。

【魔法素材】 重要性:高い

いわゆる「その他」の品々です。基本ルールブックでは原質とマジカル・ロッジ素材がここに分類されています。
  • 原質
魔法関連の様々なテストで、主にリミットを引き上げるために使われる消耗品です。
低いフォースで呪文を行使し、リミットを原質の消費で引き上げる手法はよく使われます。常に一定数所持しておくことをお勧めします。
<錬金術>で錬金術調整物を作成する際にも同様の使い方ができます。
一概には言えませんが50ドラム(1000新円)ほど所持しておけばセッション中は困らないでしょう。
  • マジカル・ロッジ素材
マジカル・ロッジを構築する材料です。主に儀式呪文の行使、収束具の作成、呪文の習得の際に必要になります。
キャラクター作成時での必要性はそれほど高くありませんが、第六世界の魔法使いに必携の品ではあるため、新円があれば購入しておきましょう。
マジカル・ロッジはアストラル障壁としても機能するため、決して損な買い物ではありません。
ロッジの構築には数日、解体して素材に戻すのに1日かかります。セッション開始時に構築済か材料の状態なのか決めておきましょう。

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