アフリカ

2度に渡るVITASの大流行と民族紛争により無数の国家が消滅。軍閥と部族国家、覚醒生物が跋扈する暗黒大陸へと逆行しました。
沿岸諸国はどうにか国家の体を保っているものの、鉱物資源を狙うメガコーポの干渉に晒されています。
VITASとそれに伴う医薬品の不足を経験したことで、大陸全土で祖霊信仰とシャーマニズムへの依存が強まり、魔法使いが実権を握っている国も少なくありません。

アサマンド Asamand

  • 首都:ニャムコポン
  • 共通語:不明
  • 政治体制:君主制

旧ガーナに建国された、"死者の女王"テマ=ラウラの絶対王政によるグールの国です。
国家の中枢を担うグール変種ササボンサムの他、シェイプシフター自由精霊も市民権を持ちます。
国連からは未だ正式な国家として認められていないものの、鉱物資源を欲する様々なメガコーポの援助を得ており、インフラおよび教育水準は非常に高いです。

沿革

ガーナでは2007年頃より周辺地域で民族主義者が台頭し、外国資本が撤退。続く2011年にはVITAS流行で人口の6割を失い、国家機能を喪失します。
2030年、HMHVV感染者を率いたテマ=ラウラが同地に入り、アサマンドの建国を宣言しました。
2061年には最高級の原質となるオリハルコンの鉱床が発見されています。

犯罪組織

グールの主食は人間の肉です。このため奴隷や死体を扱う非合法組織と密接な関係にあります。
臓器・人身売買の世界的シンジケート「タマナス」はこの国では企業として認可を受けています。
アサマンド国内で人間を襲うことは法律で禁じられていますが、それでも観光客の失踪が跡を絶ちません。

アサンテ国 Asante Nation

  • 首都:アクラ
  • 共通語:不明
  • 政治体制:君主制

アサンテ族の民族国家です。旧コートジボワール領内では唯一国連から国家として認められています。
企業による傀儡化を警戒しており、メガコーポが国内に大規模施設を所有するのを禁止しています。
この国ではあらゆる犯罪者は罪の軽重を問わずリンチにかけられ、隣国アサマンドへ「出荷」されます。

沿革

2011年のコートジボワール崩壊後、いち早く立ち直ったアサンテ族が周辺部族を駆逐。
2026年に国連の認可を受け、国家として成立しました。

アザニア Azanian

  • 首都:P-W-Vメトロプレックス
  • 共通語:英語、アフリカーンス語、各部族語
  • 政治体制:君主制

旧南アフリカと周辺の部族国家からなる連合国家で、ダイヤモンドとオリハルコンの一大産地です。
プレトリア-ウィットウォーターズランド-バール地域に大規模なメトロプレックス(巨大都市圏)を擁するアフリカ有数の経済大国ですが、
虹の国が目指した民族共存の意志は失われ、黒人・白人間の対立、メタヒューマン差別、ズールー族のエルフに代表される過激な種族主義が社会問題となっています。

沿革

2014年に南アフリカが国家機能を喪失。その後の長い紛争を経て、2040年に周辺の部族国家をまとめた連合国家として成立しました。

エチオマリア地域 Ethiomalian Territories

  • 首都:モガディシュ(暫定)
  • 共通語:不明
  • 政治体制:神政君主制

旧エチオピア南部、およびソマリアとジブチで構成された暫定国家です。
他のアフリカ諸国と同様にVITASの脅威に晒されましたが、「覚醒」で魔力を得たモガディシュの司祭達が病気の収束に成功。
その後、崩壊した近隣諸国となし崩し的に統合し、当時の神官たちの子孫が司祭王として地域を統治しています。
上記の経験から、生身の肉体や直接的な接触を忌避する文化が生まれ、結果、サイバネティクスが普及した世界有数の医療先進国へと発展。
またガスマスクが普段着として定着しており、様々なデザインのものが販売されています。

エジプト Egypt

  • 首都:カイロ
  • 共通語:アラビア語
  • 政治体制:イスラム民主主義

「覚醒」以前と比べて大きな政変は見られず、ピラミッドなどの遺跡群は第六世界でも観光客に人気です。
トリポリホットゾーンと隣接していることから、大規模な兵器見本市が定期的に開催されています。
コプト教主がテクノマンサーに寛容な方針を打ち出したことで、テクノマンサー人口が増加傾向にあります。

沿革

2061年の彗星の年には国内の遺跡で多くの考古学的発見がありました。

トリポリ・ホットゾーン(旧リビア)

2004年、リビアはイスラエルに対して化学兵器を使用し、直後に核攻撃による報復を受け消滅しました(10分間戦争)。
その跡地は放射能汚染地帯となり、メガコーポ間の実戦演習 兼 兵器見本市である「デザート・ウォーズ」や、
死刑囚を使ったデスゲーム「ゴールデン・グローリー」の舞台となっています。

スエズ運河

2040年より国連の管理下に置かれています。

シバ Sheba

  • 首都:アスマラ
  • 共通語:不明
  • 政治体制:女王君主制

紅海に面する旧エリトリア-エチオピア北部に誕生した王国です。治癒魔術に目覚めたデブテラ(エチオピア正教における典礼歌手)、ビルキスと彼女を頼り集まった人々によって建国されました。
現在は二代目女王ビルキス=アジス2世により統治されています。女王による独裁制にも関わらず国家イメージは比較的寛容です。
新興国に目をつけたメガコーポの介入を巧みにいなし、使いこなす手腕からいずれかのグレートドラゴンが背後にいると噂されていますが、詳しいことは分かっていません。
一方で、隣国エジプトとの対立や、紅海の海賊によるシーレーン問題が悩みの種です。

沿革

VITASの流行と「覚醒」による動植物の凶暴化で無政府状態となった周辺地域で、初代ビルキスが医療活動を開始。
その尽力により混乱は収束し、民衆の要望により女王として即位、シバが建国されました。
2073年、国境付近の係争海域で沿岸警備隊がエジプト船籍の貨物船「ムバラク」を撃沈しましたが、シバ側はこれを「反体制派への武器密輸の阻止」と説明しています。

その他の国々

  • ケニア:アフリカ有数の都市ナイロビ・スプロールを擁し、キリマンジェロ山には企業法廷所有のマスドライバーが建設されています
  • アルジェリア:石油資源の枯渇により経済基盤が崩壊。タマナスが人間をヨーロッパに「出荷」する際の中継地となっています
  • ナイジェリア諸王国:複数の部族国家に分裂し、鉱物資源を奪い合っています。2063年にパイプラインの利権を巡って「七王戦争」と呼ばれる部族間紛争が起こりました
  • チュニジア:傭兵やデザート・ウォーに参加する企業軍人の保養地として人気が高い一方、傭兵同士のトラブルが絶えず一般のツアー客からは敬遠されがちです
  • マダガスカルVITASで島民の殆どが死亡し海賊の隠れ家となりました。空路を遮るほどの巨大なジャングルが広がっています
  • 内陸諸国VITAS流行と「覚醒」によって多くの国が崩壊しました

出典

Shadowrun Wiki
Shadowhelix(ドイツ版wiki)

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