東南アジア・環太平洋編集する

最終更新： mayrtan mayrtan 2023年09月14日(木) 20:41:18履歴

東南アジア・環太平洋

最後の超大国「日本帝国」、中国共産党から独立した「香港自由都市」が経済の中心を担っています。
2060年代まで多くの国が日本帝国の占領統治を受けていましたが、環太平洋地震の発生によって日本軍は撤退。
現在では全ての国が自治権を取り戻していますが、日系企業連合(ジャパノコープス)と太平洋繁栄グループ(PPG)による経済戦争には収束の兆しが見られません。

環太平洋地震(リングオブファイア)

2061年に環太平洋地域で起こった大地震です。
グレートドラゴン「竜冥」がライバルの「嵐(ラン)」との抗争のため太平洋地域の霊脈を操作しようとしたのが原因とされています。
地震とそれに伴う火山噴火や大津波が多くの国を遅い、特に日本帝国では政変に繋がるほどの大被害が発生しました。

太平洋繁栄グループ

日系企業連合(ジャパノコープス)の影響力に対抗すべくアジアとアメリカ西海岸の諸企業が結成した連合体です。加盟企業には貿易上の優遇措置やマレーシア独立銀行からの援助が与えられます。
五行公司、イーヴォ、近年はアズテクノロジーも参加してアジア地域における一大勢力となっていますが、それぞれの立場の違いから足並みの乱れが見られます。

国家・独立都市一覧


日本帝国(JIS)　Japanese Imperial State

  • 首都：東京
  • 主要言語：日本語
  • 政治体制：立憲君主制

天皇を国家元首に戴く君主制国家です。神道を国家宗教とし、近年までメタヒューマンへの隔離政策を続けていました。
アメリカ合衆国崩壊後の「最後の超大国」として世界中に進出していましたが、2061年の大地震と津波で皇室を含む24万人が死亡。
現在は今上天皇 靖仁(ヤスヒト)のもと、メタ差別撤廃や海外企業の誘致などの復興・改革路線を進めています。
詳細は個別記事を参照してください。

香港自由都市　Hong Kong Free Enterprise Zone

  • 共通語：広東語、英語
  • 政治体制：企業都市

イギリスの支援の下で独立し、世界有数の企業都市として発展を遂げました。中国系マフィア三合会と、ビッグ10の五行公司が強い影響力を持っています。
旧中国、フィリピンからの難民問題に悩まされており、巨大スラム「九龍城砦」が再建されています。

沿革

2015年、イギリスの支援を受けた呉關磊(ウー＝カンライ)の主導により中国共産党より独立。
その後2020年までに五行公司、赤龍会といった勢力が台頭し、現在の香港を形作りました。

犯罪組織

三合会(トライアド)
中国に起源を持つ犯罪シンジケートの総称です。東南アジアのケシ栽培地域、いわゆる黄金の三角地帯を掌握し、麻薬関連でトップシェアを誇ります。
メタヒューマンや覚醒者、ハイテクを積極的に受け入れる柔軟性が特徴で、魔術結社としての側面も強い組織です。

中華人民共和国　China

中国共産党の崩壊後、何十もの少国家に分裂しました。
現在は広東、河南、陝西、四川の四カ国を中心とした覇権戦争の真っ只中にあります。

沿革

2011年の「覚醒」以前より、移民を介して国外にコネを得た各省が半ば独立勢力として振る舞い、中国共産党の統制を離れ始めます。
その後「覚醒」と同時に「マーヤ」と呼ばれる史上最大のマナ嵐がチベット全域を外界から遮断。
2013年にウイグル、2015年には香港が独立を果たし、他の省もこれに続きました。

満州　Manchuria

満州地方は未だ豊かな自然が残り、魔法使いと精霊が治める覚醒国家となりました。
(昆虫精霊などの危険な種を除く)精霊には人類と同じ権利が与えられており、起業や公職への立候補が認められています。
企業法廷とのビジネス承認協定に署名していませんが、独自の法律でメガコーポの治外法権を保証しています。

中国地域の主要国家一覧

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チベット　Tibet

  • 首都：ラサ
  • 共通語：不明
  • 政治体制：神政

観測史上最大のマナ嵐「マーヤ」によって外界と隔たれた神秘の国です。
ダライ・ラマを指導者とし、序列2位のパンチェン・ラマ、預言者ネチュンクテンがこれを補佐しています。
近年はマーヤの魔力が弱まりつつあり、周辺地域の軍閥の侵入に脅かされています。

沿革

2011年の「マーヤ」発生により外界と遮断され、時のダライ・ラマ14世が鎖国を宣言。
中国政府の派遣した治安維持部隊は大半が消息を絶ち、辛うじてマナ嵐を突破したシン＝カオヒェン少将とその部隊が自称総督府を設立します。
その後は2052年まで占領統治が続きましたが、民衆の蜂起によってシン政権はチベットを追放されています。
2061年にダライ・ラマ15世が崩御して以来、最高指導者が空席となっており、次代のダライ・ラマの捜索が続けられています。

大韓民国　Republic Korea

  • 首都：ソウル
  • 共通語：朝鮮語、日本語、英語
  • 政治体制：議会共和制

2006年の第二次朝鮮戦争を経て北朝鮮と再統一を果たしました。統一朝鮮とも呼ばれています。
議会選挙制を表明していますが大統領は全て軍部出身者です。
政治経済両面で日本帝国の影響力が強く、現大統領の李氏が変革を試みています。
かつての日本を凌ぐゲーム大国であり、主要なゲームメーカーのほとんどが韓国に研究施設を構えています。

沿革

2005年、朝鮮労働党による韓国大統領暗殺事件が起き、第二次朝鮮戦争が勃発しました。
戦争は韓国側の勝利に終わり、50余年の時を経て再統一を果たしました。
2040年にはBTL中毒が社会問題となっています。

犯罪組織

ソウルパ団
主に北米各地で活動する朝鮮系シンジケートですが、現在は様々な人種を組織に加えています。
北米のヤクザが純血主義を掲げた際、追放・粛清された朝鮮系組員の生き残りによって結成されました。

フィリピン　Philippines

  • 首都：不明
  • 共通語：フィリピン語、英語
  • 政治体制：不明

2061年まで日本帝国による占領統治を受けていました。
帝国軍の撤退後に抵抗組織のフクバラハップが権力を掌握しましたが、未だに政情不安が続いています。
五行公司とイーヴォの2大メガコーポが強い影響力を持っています。

沿革

「覚醒」による地震や火山災害、VITASの流行によって国力が衰える中、2021年に日本帝国海兵隊に占領統治されました。
その後は2061年まで海兵隊とフクバラハッパ、エコテロリストといった諸勢力の戦闘が続きます。
2061年、環太平洋地震の発生により日本帝国は撤退し再独立を果たしましたが、この地震によりフィリピンも大きな打撃を受けました。

ラグラグ島(黄泉島)

日本帝国の占領統治時代にメタヒューマンの隔離収容施設が存在した火山島です。
本土から貧困層および犯罪者のオーク、トロールが送り込まれ、「黄泉島」の名で恐れられていました。

インド連邦　Indian Union

  • 首都：ニューデリー
  • 共通語：ヒンドゥー語、英語
  • 政治体制：議会民主制

2070年代においてもカースト制度は健在で、貧富の差が一層大きくなりつつあります。
「覚醒」によってヒンドゥー信仰がより強固となった一方、現代技術も積極的に取り入れており、クシャトリヤ(貴族・戦士)の間では身体改造が半ば常識と化しています。
VITASで壊滅したカルカッタが最先端のメトロプレックス(巨大都市圏)として再建されていますが、スラム街の浄化には成功していません。

沿革

2010年、ニューデリーでVITAS感染者第一号が確認され、インド国内では最終的に4億5千万人が犠牲となりました。
2030年にはクラッシュ1.0の余波によりカシミール問題が再燃し、印パ両軍の戦術核によって同地が死の大地と化しました。

カリスタン　Khalistan

  • 首都：アムリトサル
  • 共通語：パンジャブ語、ウルドゥー語
  • 政治体制：不明

インドの旧パンジャブ州が独立したシーク教徒の国です。隣接するカシミールの放射能汚染に悩まされています。

沿革

カシミールが戦術核で破壊された後、隣接するパンジャブ州を聖地とするシーク教徒がこれに反発し独立に至りました。

パキスタン　Pakistan

  • 首都：イスラマバード
  • 共通語：ウルドゥー語、パンジャブ語
  • 政治体制：軍事独裁

2030年のカシミール問題をきっかけに民主政府が倒れ、ジェハンギール将軍による軍事独裁体制が敷かれています。
メガコーポの誘致の失敗、軍閥による治安の悪化で経済が低迷し、麻薬シンジケートが軍事政権を支えています。

沿革

2030年にカシミール問題を巡ってインドと衝突。これを重く見た企業法廷が特殊部隊を派遣し各施設を破壊しました。
この一件で民主政府の権威は失墜し、その後数度のクーデターを経て現政権が誕生しました。

オーストラリア共和国　Republic Australia

  • 首都：キャンベラ
  • 共通語：英語
  • 政治体制：連邦議会制

霊脈のエアーズロックを有する第六世界で最もマナの豊かな国の一つです。
覚醒生物の世界と化した内陸部(アウトバック)が世界中の研究者を魅了し、シドニー沖で毎日のように発生するマナ嵐を見ようと観光客が押し寄せています。
ニュージーランドとANZAC連合を構成し、ニューギニアを実効支配しています。

沿革

2011年の「覚醒」直後、アウトバックで世界で最初のマナ嵐が発生。魔法と覚醒生物の支配下に置かれた同地は放棄され、アボリジニ達の手に委ねられました。
2061年には英連邦を脱退し共和制に移行しています。

タスマニア島

「覚醒」により自然環境が活性化し、人類を島外へと追いやりました。現在は原生林が生い茂る無人島となっています。
島内に立てられたあらゆる人工物は動植物によって破壊されてしまいます。
2046年にはレンラクが島内に刑務所を建造しようとしますが失敗。特別損失を計上するはめになりました。

その他の国々

  • 台湾：中華民国の名称を放棄し大陸の統一を目指しています。2040年には広東連合と軍事衝突を起こしました
  • モンゴル：広大な自然が広がる覚醒生物の宝庫です。2018年に内モンゴルと再統一されました
  • タイ王国：「覚醒」後の混乱で王家が途絶え、日系企業の支援を受けた軍事政権が発足しました
  • インドネシア諸島：VITASの流行や環太平洋地震により大きな被害を受け、未だ復興の途上です
  • ハワイ：2036年にUCASより独立しハワイ王国となりました

出典

第四第六世界資料室
Shadowrun Wiki
Shadowhelix(ドイツ版wiki)
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