ドラッグ

戦闘用ドラッグをはじめとする様々な薬物はランナーに強力な力を与え、そしてたやすく破滅させます。
ここではドラッグを使用する際のリスクと運用方法について説明します。

依存症

依存症のリスク

全てのドラッグには「依存症」の不利な資質を取得するリスクがあります。
端的に言えば「依存症テスト」に失敗するごとに依存が重症化し、多くても4回の失敗でランナーとしては再起不能なレベルに陥ります。そして遠からず命を落とすことになるでしょう。
キャラクター作成時にカルマを得る手段として「依存症」の資質を取得することも可能ですが、上述の理由から「軽度」の段階で留めておくことをおすすめします。

「依存症」テストの処理

前置きとして、ルールの記述が曖昧なためプレイグループごとに細かい処理の違いがあります。GMに確認しておきましょう。
(キャンペーンでの処理方法についてはシナリオ集「ファイアリングライン」のP.80に指針が掲載されています)

ですが基本的には「使用後一定の期間でテストが発生」「使用しなかった期間に応じて目標値が下がる」点については共通です。
使わなければ大丈夫、と安心してはいけません。そのドラッグはあなたのキャラクターが活躍するのに不可欠なものになっていませんか?
あるいはキャラクターが既に依存症に陥っている場合、「依存症テスト」とは別に、ドラッグを使いたくなる欲求に抗う「離脱テスト」を行う必要があります。
(依存症が悪化するかどうかを「依存症テスト」、依存物を使わず我慢できるかを「離脱テスト」で判定するわけです)

「依存症テスト」の頻度と目標値についてはルールブックのP.420の「依存症テスト」を、「離脱テスト」の頻度と目標値はP.78の「依存症」の資質を参照してください。

リスクを軽減する

依存症のキャラクターを使い続ける限り、いずれはドラッグと手を切るか、一緒に地獄に落ちるか選ばなくてはなりません。
ですがリスクを軽減しやすいキャラクタービルドを心がけることで、その時を先延ばしにすることは可能です。
依存症にはドラッグの種類に応じて「精神的」「肉体的」「両方」の3つがあり、テストの判定方法も異なります。
「精神的」であれば【論理力】、肉体的であれば【強靭力】、そして両者とも【意志力】が関わってきます。
これらのステータスを高めにしておくことで依存症テストをクリアできる可能性を上げておきましょう。
(「毒物への耐性」といった資質が有効な場合もありますが、GMによってはドラッグの効果自体が弱体化されるかもしれません)

一覧

戦闘用ドラッグ

その名の通り戦闘に関する能力を向上させるドラッグです。多くは【筋力】や【反応力】、イニシアティブを強化します。
発症速度が「即時」以外のものは戦闘が始まる前に服用しておく必要があります。また大半が効果が切れた際に反動ダメージを引き起こします。
忘れがちな点として、「方法によらず、能力値の強化は一能力値につき最大4点まで」に注意しましょう。
  • クラム
主にイニシアティブを強化する興奮剤です。便宜上こちらに分類します。
戦闘ドラッグにしては依存性が低いのですが、服用から効果の発生まで少し時間がかかります。
  • カミカゼ
オーダーメイドの戦闘ドラッグで、【筋力】を中心にあらゆる戦闘関連能力値を向上させます。
基本ルールブック掲載のドラッグの中では最も高性能ですが、依存性も最高レベルです。
トロールやドワーフなどの強靭な種族でなければあっという間に重症化します。

その他のドラッグ

戦闘能力以外の面に効果を及ぼすドラッグです。
  • プシュケ
集中力を向上させ、呪文の維持によるペナルティを軽減するとともに精神能力値を強化します。
ヘルメス様式の魔法使いはもちろん、後者の効果のためデッカーやリガーが使用するケースもちらほら見られます。
  • ロングホール
服用後数日間は不眠不休で活動可能で、睡眠不足によるペナルティも発生しません。
依存性も極めて低いため、ロングスパンの依頼によく持ち込まれます。
ただし「睡眠」による【エッジ】回復ができない可能性が高いため、事前にGMに確認しましょう。

注意点

カミカゼなどの戦闘用ドラッグを使う場合、サプリ「ラン&ガン」で追加された「カスタムフィット」タイプの防具は避けましょう。
これらは所有者の(普段の)サイズに合わせて調整されているため、身体能力値がどれか1点でも変化すると着れなくなってしまいます。
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